VOOSPY.com

米国株・日本株・暗号資産の投資情報を客観的に分析

アップル3.18%上昇で大型株牽引…AppLovin12%急騰でナスダック好調

今日の市場全般概要及び主要特徴

2025年8月7日のアメリカ株式市場は、主要指数間で明暗が分かれる展開となりました。NASDAQ指数は21,242.70(+0.35%)と小幅上昇を記録した一方、S&P 500指数は6,340.00(-0.08%)と微小下落、ダウ・ジョーンズ指数は43,968.64(-0.51%)と弱含みで推移しました。

特に注目すべきは、半導体指数(SOX)が5,633.70(+1.50%)と意味のある上昇を見せ、テック株への投資家心理が改善していることを示しています。また、VIX指数は16.57(-1.19%)と低下し、市場の不安感が和らいでいることを反映しています。

主要変動銘柄分析

Eli Lilly and Co (LLY) – 大幅下落

Eli Lilly株価は640.86ドル(-14.14%)と急落し、時価総額6,074億ドルを記録しました。同社の経口GLP-1薬物「orforglipron」の臨床試験結果が市場期待を下回ったことが主因です。第3相試験では最大の体重減少効果を示したものの、投資家の期待値には届かず、製薬株全体にも影響を与えています。

AppLovin Corp (APP) – 二桁急騰

AppLovin株価は437.34ドル(+11.97%)と急騰し、時価総額1,479億ドルに達しました。同社が発表した第2四半期決算で、EPSが予想を0.44ドル上回る2.39ドルを記録したことが好材料となりました。モバイルゲーム子会社をTripledot Groupに4億ドルで売却完了したニュースも投資家心理を押し上げています。

Advanced Micro Devices Inc (AMD) – 注目すべき上昇

AMD株価は172.40ドル(+5.69%)と上昇し、時価総額2,798億ドルを記録しました。同社への中国向けAIチップ販売規制が撤回される見通しが明らかになり、公正価値評価が120ドルから140ドルに引き上げられました。第2四半期決算では予想を上回る売上高を達成しています。

ServiceNow Inc (NOW) – 下落圧力

ServiceNow株価は874.12ドル(-4.19%)と下落し、時価総額1,818億ドルとなりました。RBCキャピタルが目標株価を1,200ドルに引き上げたにも関わらず、同社がGenesyに7億5,000万ドルの投資を発表したことで、短期的な収益性への懸念が浮上しています。

Uber Technologies Inc (UBER) – 堅調な推移

Uber株価は92.67ドル(+3.87%)と上昇し、時価総額1,933億ドルを記録しました。第2四半期決算でMobilityとDelivery両部門の強力な成長を示し、アナリストからの強気評価が株価を押し上げています。ネットワーク効果と自動運転技術への期待も好材料となっています。

主要指数及び銘柄動向

S&P 500指数

S&P 500は6,340.00(-0.08%)と微小下落で終了しました。大型株の混合的な動きが指数全体の方向性を曖昧にしています。

NASDAQ指数

NASDAQ指数は21,242.70(+0.35%)と小幅上昇しました。テクノロジー株への資金流入が継続しており、特にAI関連銘柄への関心が高まっています。

ダウ・ジョーンズ指数

ダウ・ジョーンズ指数は43,968.64(-0.51%)と弱含みで推移しました。伝統的な工業株への投資家心理がやや冷え込んでいることを反映しています。

主要大型株

  • NVIDIA(NVDA):180.77ドル(+0.75%)、時価総額4兆4,108億ドル – モーガン・スタンレーが目標株価を170ドルから200ドルに引き上げ、オーバーウェイト評価を維持
  • Microsoft(MSFT):520.84ドル(-0.78%)、時価総額3兆8,715億ドル – Azure成長率39%を記録し、AI関連事業の加速が確認されています
  • Apple(AAPL):220.03ドル(+3.18%)、時価総額3兆2,653億ドル – チップ関税100%適用から除外される見通しで、過去2日間で約8%上昇
  • Amazon(AMZN):223.13ドル(+0.37%)、時価総額2兆3,797億ドル – AWS部門の好調な成長により目標株価255ドル設定
  • Meta(META):761.83ドル(-1.32%)、時価総額1兆9,138億ドル – AI技術力拡大にも関わらず、短期的な調整圧力を受けています
  • Tesla(TSLA):322.27ドル(+0.74%)、時価総額1兆395億ドル – 50日・200日移動平均線付近で推移

主要規制、企業動向、技術開発

規制動向

  • アメリカ政府がAIチップの位置追跡システム導入を検討中
  • 中国系企業によるNVIDIAチップ輸出違反事件で起訴
  • AppleがTrump政権のチップ関税から除外される見通し

企業動向

  • AppleがCorning社との25億ドル契約でiPhone・Apple Watch用カバーガラス製造を継続
  • Amazon Web Servicesがアメリカ政府機関に最大10億ドルのクラウド導入節約効果を提供
  • Broadcom社がJericho4イーサネットファブリックルーター出荷開始、次世代AI インフラ向け

技術開発

  • GoogleがGemini 2.5の強化推論モード「Deep Think」をAI Ultraサブスクライバーに展開開始
  • NVIDIAがGeForce NOWで2K’s「Mafia: The Old Country」ストリーミング対応発表
  • Tesla元幹部らがAI中心の自動車関連新会社設立

要約及び投資注意事項

本日の市場は、個別銘柄の業績発表と規制動向に大きく左右される展開となりました。特にAI関連銘柄への投資家関心が継続している一方、製薬株のようにニュース次第で大幅な変動を見せる銘柄もあります。

AppLovinの二桁急騰やAMDの注目すべき上昇は、テクノロジー セクターの底堅さを示していますが、ServiceNowの下落やEli Lillyの急落は、個別企業のファンダメンタルズが株価に与える影響の大きさを物語っています。

投資家は引き続き決算発表、規制変更、技術開発動向に注意を払い、分散投資を通じてリスク管理を行うことが重要です。

株式市場は変動性が非常に大きく、投資時は注意が必要です。本文は投資勧誘ではありません。